Saturday, December 28, 2013

シリコンバレーの歴史を振り返ってきた

8月に、一度サンフランシスコに出張する機会があって、その時に Computer History Museum (所在地:マウンテンビュー)に行こうと思いつつ、行けなかったので、年末の休暇中に行ってきました。

ちょっと寄り道してシリコンバレーの始まりの地、パロアルトへ


朝一でサンフランシスコを出発して、カルトレインに乗ってマウンテンビューに行く途中で、パロアルトで途中下車。「シリコンバレー始まりの地」へ行ってきました。



皆さんは、シリコンバレーがどのように始まったかご存知ですか?実は私あまり知りませんでした。半導体産業から始まったことは知っていて、ぼんやりとインテルが初期の企業かなとか思っていたのですが、旅行ガイドによるとコンピュータメーカーとして日本でも有名なヒューレットパッカードが最初の企業とされているようですね。

創業者のDavid Packard と William Hewlett がヒューレット・パッカードを設立したのが、1938年。若者2人がガレージで起業してというあたりは、その後の Mictosoft / Apple / Google など
シリコンバレー発起業が起業した時の形態の一番最初なわけですね。

(インテルは1968年なので全然新しい企業でした。すんません。)

その当時のガレージは歴史遺産として保存されています。下はその説明を書いているプレート。


ちなみに Wikipedia によると最初の製品は音声発信機(製品名;HP200A) だそうで、最初に購入したのが、あのウォルト・ディズニー・スタジオで、映画館の音声システムに使われたそうです。ほー。

コンピュータの歴史の展示としては世界最大級の Computer History Museum


続いて、Computer History Museum です。こちらは Google 本社があるマウンテンビューにあります。パロアルトからは電車で12分にありました。



そしてこちらが Computer History Museum のおもての写真。中は撮影してませんので、あしからず。


中はコーナーが20個あり、チャールズ・バベッジの機械式から始まり、コンピュータにまつわる技術開発の歴史がものすごい展示されています。純粋に半導体とかコンピュータだけじゃなくて、ゲームとか、テクノとか、UI(マウス、キーボード)とか、AIとか、新しい話題ではウェブとか。コンピュータ産業に関連する話題を網羅しているようでした。単なる機器や資料だけでなく、各コーナーについてかいつまんで紹介するビデオが分かりやすくてなかなか素晴らしかったです。

私は1時くらいに入って、あまりに展示が多すぎるので、一度、おやつ休憩を取って夕方4時くらいまでいました。それでもちょっと見きれないぐらいの量があるので、時間のある時に半日くらいかけてきましょう。。

どういう展示があるかはサイトでも見られますが、だいたいどういうものがあるか、パンフレットを見ながら、いくつか例を挙げておきますね。コンピュータ好きなおじさんホイホイな内容でした。


  • シリコンバレーの歴史系
    • IBM Disk Drive, 1956
    • Hewlet Packard, Founded in 1939
    • Intel and Microprocessor, Intel founded in 1968
    • SRI Sharkey and the Robot, 1969
    • Xerox Alto, 1973
    • Atari Pong Prototype, 1972
    • Apple I, 1976
    • Palm Pilot, 1996
    • Google Server System, 1999
  • スティーブ・ジョブスがらみ
    • Xerox PARC, 1979
    • Pixar Image Computer, 1986
    • Breakout, 1978
    • Apple I, 1976
    • Apple II, 1977
    • Apple Mackintosh, 1984
    • NeXT Cube, 1990
    • iPod, 2001
    • iPhone, 2007

とりあえず挙げてもきりがないくらいたくさんあります。子供もたくさん来てましたが、これは完全にコンピュータ大好きおじさん向け、あるいはコンピュータ産業の成り立ちなど歴史面に興味ある大人向けでしょうね。

なにより興味ある方はぜひ行ってみてください。かなり引き込まれますよ。

Monday, December 23, 2013

アメリカの会社では、やはり Merry Christmas とは言わないようだ

アメリカでは Holiday season ということで、これから休暇に入る人、あるいはCEOから休日を楽しくお過ごしください的なメールがたくさん来ていました。

いちおうひと通り見ましたが、先日のブログに書いた通り、やはり Merry Christmas とは言わないようですね。

アメリカではなぜ12月を「Christmas season」ではなく「Holidy season」と呼ぶのか?

クリスマスはキリストの生誕を祝う日であり、社内にユダヤ人の方もいらっしゃるようなので、Merry Christmas とメッセージを送るのはよろしくないのでしょう。「My best wishes to you for a great holiday.」といった宗教色を廃したメッセージが多いようでした。(メッセージを出している本人がキリスト教徒ではない可能性もありますが)

いろんな国の方、宗教の方、いらっしゃるので、相手の宗教に気を使う必要があるんですね。Season’s Greeting カードを出す場合も相手の宗教が分からない場合、宗教色を廃したカードを送るのが一般的だそうです。

日本ではあまり気にしたことがない類の話なので、一種のカルチャー・ギャップに驚きました。

Saturday, December 21, 2013

年末年始は家族とサンフランシスコ観光

今まで、徳島の実家以外に、大阪・東京・宮城・愛知・アヌシー(フランス)に住みましたが、(アヌシーを除き、)私が引っ越した先には必ず親が遊びにきます。娯楽のない田舎の老人の数少ない楽しみです。邪険にするのもかわいそうなので、相手はしてあげます。

さて、今回は年末年始に私が帰省するのではなく、家族(親+兄)がサンフランシスコに来ることになりました。これまで僕が家族を引率して海外に行ったことはありますが、家族が自力で海外に行くのは初めてです。

さて皆、サンフランシスコに来られるでしょうか?テレビ番組の「はじめてのおつかい」の親側の気分ですね。大丈夫かな・・・。気になるのは入国審査ですが、とりあえず入国審査官向けの英文メモを送っているので、それを見せてもらう作戦にしました。

滞在期間は5日間です。その間にサンフランシスコ市内観光(ユニオン・スクエア、チャイナタウン、フィシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ)、ディズニーランド(LA)、僕の自宅で寿司・たこ焼き、などを予定してます。

家族の相手は毎回すごい疲れますが、今回は海外で迎えるわけで。さらに輪をかけてしんんどそうです。。。さて何事もなく済みますように。


(ちなみに、なんでこの年になってディズニーやねんと思いますが、兄が行ってみたいと言い出しました。知り合いに「ナパバレートレイン」いいよって言われたんですが,,,食事と景色見えるだけでもナパの方が良さそうですよね。。)

Wednesday, December 18, 2013

アメリカではなぜ12月を「Christmas season」ではなく「Holidy season」と呼ぶのか?

(季節ネタなので、BGMをお楽しみください。)




 アメリカは Thanks Giving Day(11月最後の週の木曜日)以降お正月にかけて Holiday season というそうです。Holiday season になると職場もうちのアパートも玄関にクリスマスの飾りを始めますし、3週間らいの休暇にはいる方もいて、もう仕事どころではなくなっています^^;



この時期になると Season's greeting card というのを贈り合う習慣があるそうで、僕も大家さんに送ってみたら、大家さんからも可愛らしいカードが届きました。うれしいです。




ちなみに、ここで本題に戻り、豆知識です。この時期をHoliday seasonと言うのはユダヤ教徒のお祭りやアフリカ系アメリカ人のお祭りと時期が重なるためです。Christmas season というとユダヤ教徒やアフリカ系アメリカ人のお祝いを無視することになるので、Christmas season とは言わずに、Holiday season というそうです。最近知って勉強になりました。

  • ハヌカー(Hanukkah):ユダヤ教の年中行事の一つ。マカバイ戦争(紀元前168年 - 紀元前141年)時のエルサレム神殿の奪回を記念する。2013年は11月27日から12月5日まで。
  • クワンザ(Kwanzaa):アフリカ系アメリカ人のお祭り。公民権運動が盛んだった1966年にマラナ・カレンガ氏(学者・アクティビスト)によってアフリカンアメリカンとしての誇り・文化・歴史・伝統を祝うために作られた新しい祝祭。12月26日から1月1日まで。

Political correctness (政治的な正しさ)が徹底してます。アメリカらしいっすね。

Saturday, December 14, 2013

ウクライナ軍団、ヘブライ語軍団、中国語軍団に囲まれて職場でマイノリティすぎる。。。。

今の勤務先は本社がサンフランシスコにありますが、開発や品質の拠点がヨーロッパの東西数カ所とサンフランシスコ本社にあり、もちろんマーケティングやセールスの部隊は世界各地(北米・ヨーロッパ・アジア・アフリカ)にいます。

(ここ10年くらいよく聞く「グローバル企業(活動拠点を一つの国家に置かずに複数の国にわたって世界的に活動している営利企業)」というやつですね。)

拠点があちこちにあるし、サンフランシスコ自体が国際的な街だからでしょうか、サンフランシスコ本社にはとにかく色んな国の人がいます。誰がどこ出身かはいちいち聞きませんが、アメリカ生まれのアメリカ人以外に、少なくともウクライナ人・イスラエル人・ドイツ人・フランス人・イタリア人・中国人がいることが確認できました。(親が外国人だけどアメリカで生まれている人はアメリカの移民法上、アメリカ人です)

おそらくアメリカ以外の拠点での会話は現地語が使われている可能性もありますが、社内の公のコミュニケーション(文書、会話)は全て英語です。どこの国の人であろうと、英語です。皆さん、さすがアメリカの企業に雇用されているだけあって、多少の母国語なまりがあろうと流暢です。(それが最低条件なので当たり前ですね)。

ただし、母国語が同じ人が一定数集まると、その人達の母国語で話し始めることがよくあります。日本で、東京にいると基本的に標準語で話すけど、同じ地方の人と飲み会すると方言で話すみたいな感じでしょうか。

そして、私の席の近くは三大派閥(ウクライナ人・イスラエル人・中国人)があり、彼らは母国語が同じ(あるいは英語と同等くらいに話せる)場合、母国語で話し始めます。本格的に皆が雑談し始めると、何を言っているのか全く分からないので、一人取り残されたようになり、久しぶりに英語が全くできなかった大学の頃の外国旅行を思い出します。

日本では、基本的に皆さん日本語で書いたり、話したりするだけなので、こういう多言語が飛び交う場に出くわすことがないですが、これが世界の実体だということを実感します。つまり世界には色んな国の人がいて、いろんな言葉を話し、ただし、皆で共通の目的を達成して協力するためには共通語が必要になり、現代ではそれが英語一択なのです。

(ある意味、日本の東京と構図は似てる?)

最近、日本に興味のあるウクライナ人とイスラエル人とよく日本について話してて、日本語も話しているので、日本語が第4派閥になるよう頑張ります(謎

欧米の会社はオフィスの中央に皆でくつろぐスペースを用意してるの、あれいいよね

大学の時にフランスに企業インターン行った時に、オフィスの中央に休憩スペースがあって、おやつやコーヒー片手に同僚と談笑してくつろげるスペースがありました。

休憩スペースに近い場所で働いている人もいるので、こんなに大声で話したり笑ったりして邪魔になったりしないのかなと思ったけど、日本的な「仕事している人のじゃましちゃいけない」みたいな感覚はないようです。たまに仕事してる人が談笑に加わったりすることもあります。

今の勤務先も、オフィス中央に休憩スペース+キッチンがあって、コーヒーを飲んだり、何かおやつを食べたり、同僚と休憩したりしたい人が集まってきて、いつも誰かがいて賑わっています。

これのメリットは違うチームの人とも話をして仲良くなる機会が偶発的に作れることですね。良い人間関係は仕事上で協力しあう上で重要だし、話しているうちに思いついたことが仕事の役に立つこともあると思います。休憩スペース大事。

日本の古い企業だと、タバコ部屋以外の休憩室がなかったりしますよね。自席で休憩する気分にならないけど^^; あるいは最近のオフィスはタバコ部屋すらなくて、そもそも休憩する場所が気軽に行ける場所になかったりします。

皆が集えるような休憩スペースを用意する点は日本の企業もやってほしいっすな。

Friday, December 13, 2013

発音悪くてすんません問題 〜 v と r が通じませんな〜

ちょっと買い物に行った先のちょっとした登録で、メールアドレスを求められて、口頭で伝えましたが、なかなか通じません。こういうのはあまりないので、地味に凹みますね。

店員さん「メールアドレスを教えて下さい」

私「えーと、v 」

店員さん「b ですか?」

私「v ですって、 v!」

店員さん「b ですか?」

私「vですって!vwxyのvですって!」

店員さん「vwxyですか?」

私「いや、だからさっきのはアルファベットの配置の話をしただけで、vを入力してくださいって。ここのキーですよ。ここの。」

店員さん「ああ、はいはい。vですね。」


こういうやり取りを r についてもやって凹みました。

この後、Nike Store に似てさらにいろいろ起きます。

私「Yelpで Running club があるって聞いたんですが、まだやってるんですか?」

店員さん「どういう種類のやつですか?」

私「え?種類?」

店員さん「ああ、例えば、iPhone を押せるとか?」

私「え?iPhone と Running club とどういう関係が?え?」

店員さん「じゃ、お見せしますから、ついてきて下さい」

「Runnning groves」を紹介されました。とても凹みます。

Nike Store の店員さんはアメリカの方ですが、愛想よく日本語で対応してくれたので、まあ、最後は和みましたけど、発音の特訓が必要ですね。。

Thursday, December 12, 2013

参加者全員がリモートから参加するタイプのオンライントレーニングを受講

現在業務で扱っているソフトウェア製品の主に利用に関する技術的なトレーニングを受講しました。内容は置いといて実施形態が興味深かったので、ここに記録しておきます。

全米各地にいる受講生と講師がリモートから参加


まず、特定の教室で開催する形式ではなく、受講生と講師が全米各地にいてインスタントメッセンジャー(GoToMeeting)を活用して受講する形式です。日本では、特に都心の場合、どこかの企業の会議室が教室になっているケースが多いですが、やはりアメリカとなると物理的に通えない人が多いらしく、こういうリモートでやるタイプのトレーニングが多いようです。

受講生が演習環境の整備された仮想サーバにアクセスして演習


リモートでどうやって講義や演習をやるかというと以下の通りです。
  • 教材は事前に配布しておきます。
  • 講師と受講生は GoToMeeting というソフトウェアを通してリモートで会話できるようにします。チャットにも対応しているので、口頭では聞き取りずらい説明も文字で伝えます。
  • 演習で使うPCは、ReadyTech という企業が提供しているサービスを利用しました。
    • 具体的には受講生が各自ReadyTech の用意した仮想サーバ(Windows Server)にリモートデスクトップでアクセスします。
    • 仮想サーバには演習に必要な環境が一通りそろっています。
    • 講師からのデモはこの環境で行います。
    • 講師側からは受講生の画面が見える状態になっています。
    • さらに、受講生が詰まった場合には講師が受講生のサーバのコントロールを奪って操作方法を実演することもできたようでした。

いわゆる Coursera のような教材がオンラインで提供される自習スタイルのオンライン学習はよく見ますが、講師付きで講義・演習教材をオンラインでやる機会はあまりなかったので、なかなかよくできているなと感心しました。

全米各地から初級編へ26人が参加、上級編へ4人が参加、やっぱ質疑は活発


最初の講義の日に簡単な自己紹介がありましたが、講師は東海岸の人、西海岸在住の人もいましたが、アメリカの内陸の人もけっこー参加していました。

初級編で26人くらいリモートで参加していました。この任数はちょっと大杉な感じですが、演習は基本的に手順書に沿って操作をなぞるだけなので、あまり問題にはならないようです。

日本のトレーニングとの違いは質疑が活発だということ、日本だと質問する人が少ないですが、アメリカは分からなかったらとにかく聞きまくるので、積極的に質問します。時には受講生同士で意見交換したり、アドバイスが飛んだりしていました。アメリカっぽいですな。


以上、アメリカでのオンライントレーニング受講体験記でした。オール英語でやや疲れました^^;



Tuesday, December 10, 2013

アメリカの乾電池の種類

マウスの電池が切れそうなので、近所のスーパーに電池を買いに行きました。で、電池は見かけたんですが、どれが単三なのか全く分からず^^;

店員さんに「単三」ってどれですか?と聞くわけにもいかないので、スマートフォンで調べてようやく種類が分かりました。

一般的なアルカリ乾電池の種類の対応は以下の通り。

  • 単一電池 = D (D battery)
  • 単二電池 = C (C battery)
  • 単三電池 = AA  (double A battery)
  • 単四電池 = AAA (triple A battery)
  • 単五電池 = N (N battery)

日本では小さい順に単一、単二となっているのに対し、アメリカの方はアルファベットが変わる点が分かりづらいですね ^^;  
  • 日本の家電などは単三電池(アメリカのAA)を使っている場合が多いですが、
  • アメリカのTVのリモコンなどはAAA(日本でいう単四電池)でした。

とりあえずは単三ならAA、単四ならAAAと2種類覚えておけばなんとかなりそうだとは思います。


(参考情報)

Monday, December 9, 2013

日本に興味のあるアメリカ人と一緒に阿波踊りの練習をしました

NYを訪問して阿波踊りを紹介するプロジェクトがあることを皆さんご存知でしょうか?ま、これに限らず、徳島の方々は何十年と海外に人を派遣して阿波踊りを紹介する取り組みはずっとやってます。

それを知った時から、外国に日本文化紹介するのすごいなーと感じていたので、サンフランシスコに赴任してやることといえば、やはり現地の連に入って、お祭りで踊る。これですね。

で、赴任した翌週には北カルフォルニア阿波っ子の会(徳島県人会も兼ねてるそうっす)に参加してみました。聞くところによるともっと色んな人に参加してほしいという話を聞いていたので、meetup.comにある日英のLanguage Exchangeの会で練習会参加者を呼びかけてみました。

結果は、10人登録、直前に5人がキャンセル、3人は連絡なし、来たのは2人。アメリカ人にだけ呼びかけたわけではありませんが、来たのはアメリカの方でした。来てくれた2人は若くて、日本文化に関心が高くて、踊りも楽器もチャレンジして、異文化体験に満足そうな様子でした。




まあ、まずまずと言ったところでしょうか。関心がある人は増えているようなので、この調子で勧誘活動して現地のアメリカ人も大勢参加して桜まつりで踊れればと思ってます。

Sunday, December 8, 2013

欧米人顔近いんですけど問題

大学生の頃、フランス人の頬を合わせる挨拶習慣に驚いた


大学生の頃に、大学の国際インターン制度を使ってフランスの企業で3ヶ月インターンをやったことがあります。初めての海外生活で驚いたのがフランスの挨拶習慣です。

職場の同僚の女性とは毎朝ビズー(ほっぺたを合わせてキスの音真似をする)をしますし、男性とは目を合わせながら硬い握手をしました。日本では考えられないくらい、家族や恋人以外の人と体を密着させる機会が多いことに驚きました。日本人同士の集まりで、家族・恋人以外の人からそこまで身体的接触を受けることはまずないので、身体的接触に対する考え方は文化によって大きく変わるんだなということを意識した体験でした。

顔が近すぎて職場での会話が息苦しい


この人通しの距離感を強く意識するのが職場での会話です。今はアメリカの職場に勤務していますが、やはり話をする際の顔の密着具合がすごいです。欧米人は、日本人よりも顔を密着させてきます。もう息苦しいくらいの距離感です。

私の直属の上司とOJTのリーダーはウクライナ(旧ソ連邦)の人ですが、ものすごい顔を密着させて話をしてくるので、たまに苦しくなって、「あれ、英語で何て言うんだっけー?」みたいな表情して、視線をずらす時があります^^; 相手が男性の場合、「ちょっとおっちゃん近いよ!」となんとも言えない感じになります^^;

ヨーロッパのおば様は、たまにほっぺにマジキスしてくるのはなぜ?


フランス人の挨拶習慣、職場での会話で顔近いよ問題に続いてさらに謎があります。これはアメリカ人ではなく、主に欧州の年配の女性ですが、彼女らはほっぺを合わせるどころか、ほっぺにキスしてくる人がいます。

フランスに住んでいた時は、世話役だった大学の先生は会う度にほっぺにキスしてきましたし、今回のアメリカ生活では年末の holiday party でも挨拶としてほっぺたを合わせようとしたらキスしてくるおば様(ヨーロッパ人)が数名。。。

どの方も年が離れすぎているので、この年で母親にキスされているような感覚になって、複雑な心境ですが、、、、もしかするとヨーロッパ人女性なりの親愛の印なのかもしれません。。

Saturday, December 7, 2013

欧米と日本の採用に対する考え方の違い(欧米には新卒採用がありません)

欧米と日本では採用に対する考え方が全く違います。このエントリでは私が知っている範囲でその採用に対する考え方の違いをご紹介します。

総論


総じて言うと日本は、高度成長期に確立された慣習が未だに残り続けている関係で「新卒一括採用」という珍しい採用の仕方をしています。新卒にとっては職歴がなくてもポテンシャルで採用してくれるので、相対的に楽な社会のような気がします。このチャンスを逃す手はありません!また、日本は専門性を問わない新卒採用が多いことから、会社の事情通なジェネラリストを生み出しやすい社会のような気がします。

一方で、新卒採用に偏りすぎた関係で、中途採用市場が未成熟だったり、中途採用に合わないような制度が残っていたりします。例えば、年齢の足切りがあったり、プロパー・中途・契約社員で明確に待遇の差を付ける会社もあるようで、中途は欧米より厳しい気がします。これは一方で批判されていることでもあるので、なくなっていく傾向にあるでしょう。

(どっちが優れているかという結論はないですが、仕事の専門性が高くなっている現代に新卒一括採用はそぐわないような気がしていて、日本もだんだん中途採用がもっと一般的になるような気がします。)

(1) 欧米には新卒採用がなく、新卒は中途採用に応募するしかない


日本の大手企業は新卒一括採用を基本として、通年で中途採用も行っているところが多いと思いますが、これは欧米の常識とは大きく違うようです。

欧米では基本的に中途採用しかなく、たとえ新卒であっても中途のポジションに対して応募するしかありません。当然、中途採用なので、職歴や専門・スキルの有無を問われます。新卒の人は基本的に職歴がないので、どうするかというと在学中にインターンに参加して職歴を作る必要があります。そういった背景からインターンシップの市場がかなり充実しているようです。

卒業後も中途採用を通らなかった場合は、インターンといった正規職でないポジションに応募して職歴を作る人も多いようです。残念ながら採用されずにずっと非正規職を転々とする人が少なからずいる点は日本の若年層にフリーターが多いのと似ている気がします。

なぜ日本には新卒採用があるのか?


私は労働関係の専門家ではないので実際のところよく分かりませんが、Wikipediaの記述によると、新卒採用は高度成長期の名残のような気がします。この頃は、大量生産・大量消費の時代であり、採用の個別性が低く、高卒を大量採用すれば事足りていたからだと思います。結果的に新卒採用中心になってしまった反動で、欧米と比較して中途採用市場が未成熟のままになってしまい、さらに新卒採用をやらざるを得ない状況になっているような気がします。(最近では、中途採用市場が活性化してきているので、状況は変わっていると思いますが)

(2) 採用の際には必ず Job Description (職務記述書)が用意される


欧米では採用の際に必ず Job Description という仕事内容や責任範囲を記載した文書が用意される事が多いようです。これは採用するポジションの管理職に当たる人が作成し、中途採用の募集をかける際に使われます。仕事内容は基本的に Job Description に書かれていることをやります。

日本の新卒採用だと、採用する側・される側の両方についてポジションに対して応募するのではなく、会社に応募しているような状況が多いような印象を受けます。(就職ではなく就社?) そのためか、 募集の際に Job Description のようなものはなく、採用した後も採用時とは違ったポジションにローテーションするケースが多いと思います。

(最近は職種別採用が増えてきて、応募の際に職務内容の説明があるケースが増えているのだとは思いますが)

(3) 採用の判断は受け入れる部署の担当者が行う


日本では、人事部が新卒採用の権限を持っていて、一括採用した後に本人と面談して最終的な配属先を決めるケースが多いのではないかと思います。

欧米の企業では、基本的に採用したい部署の人が採用の権限を持っているようです。どのポジションに何人ほしいのか、各ポジションのJob Descriptionをその部署のマネジャーが決め、採用の面談はその部署の人達で行いますし、採用するかどうかは受け入れ部署が決めます。

人事部は採用是非の判断するわけではなく、主に募集の広告を掲載したりする補助的な仕事をしているようです。中途採用なので、採用ポジションの専門性や募集の背景について把握している人が決めるのは合理的な気がします。


(4) 中途採用では年齢・性別・人種による差別は禁止


日本では基本的に若い世代(30代中心)を採用することが多いようですよね。採用の際にも年齢をはっきり書いているケースがあります。

一方で、特にアメリカでは年齢・性別・人種などによって不採用にすることは禁止されているので、採用したいポジションに見合った職歴などある方であれば採用されます。

先日、うちの職場に40代後半くらいだと思われる方がサーバーサイドエンジニアとして中途採用されていましたが、日本ではそれくらい年齢の高い人をエンジニア職で中途採用しているのをあまり見ないので、少し驚きました。

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特にこれといった結論もなくダラダラと書いてしまいました。また国ごとの違いなどあれば別エントリで書いてみます。

Saturday, November 30, 2013

アメリカのカスタマーサポートに電話するとロボットが応対してくれる(ときがある)

最近、日系のサービス企業のカスタマーサポートに電話すると、いかにも中国人らしいイントネーションの人が出てきて、ああ、カスタマーサポート業務を中国にアウトソーシングしてコスト削減してるんだなと感じる時があります。

このカスタマーサポートの効率化具合はアメリカの方が進んでいます。実感したのがケーブルTV会社(ネットも提供)のcomcastに電話した時です。自動応答やコールセンターの海外アウトソーシングは、まあ日本でもあるようなやつは当たり前です。さらにすごいのは自動音声認識をサポートしている場合があって、ロボットが質疑応答をしてくれるケースがあります。

iPhoneユーザなら最近ではおなじみのSiriに似たやつですね。要は以下のような状況です。
  • 電話でつながった先は自動応答をするソフトウェアです。
  • そのソフトウェアが人間の声を発話してこちらに質問をしてきます。「どのような問題が起こりましたか?」
  • 質問に対して「TVが写りません」など英語で回答すると、次の質問に移って、徐々に問題を特定していきます。

例えば、ケーブルTVのアクティベーションをした時は、Yes/No で終わるような簡単なやり取りだけだったので、ロボットと話をして完了のケースもありました。ただし、本格的なトラブルシューティングを必要とするような物はロボットで解決できないと判断した場合は、人間の担当者に引き継ぎが行われます。

難しいやり取りができない点、まだまだこれからといったところですが。個人的には専門知識は必要なものの、人とのやり取りが単純な部分については完全にロボットで代替できている点に驚きを感じています。

(ここからは所感)ロボットがサポートする部分は今後どんどん広がり、今まで人間がやっていた既存の仕事はどんどん自動化されていきます。これはカスタマーサポートの簡単な部分の話ですが、いつ何時、ソフトウェアで自動化されて自分の仕事が無意味になるのかは分かりませんから。何が自動化できて、何が人間にしかできないのか冷静に考えながらキャリア選択をしていく必要性を感じます。

(私自身も自動化を進める立場でありながら、例えば、GoogleやAmazonなどが出すサービスによって私自身の仕事が無意味になるリスクは常にあります。)

アメリカはお酒に関して意外と保守的

サンフランシスコに来て驚いたことの一つがお酒に対する扱いが日本と大きく違うことです。飲酒に対して厳格な法律が決められていて、アメリカの一般的なイメージに反して保守的な印象です。

州によって法律が異なるかもしれませんが、少なくともカルフォルニア州では以下のような感じです。

  • バーに入る際は身分証を必ずチェックされます。21才未満であれば中に入ることすらできません。
  • 公共の場(道路や公園など)でお酒を飲むことが禁じられています。日本のお花見みたいなことはできません。
  • 公共の場でお酒が見える状態にしてもいけません。お店から買ったお酒を持ち帰る場合は必ず袋などに入れて、外から見えないようにしないといけません。
  • (これは聞いた話ですが)ひどく酔った状態で町中を歩いていると社会的にダメな人という風に見られるそうです。

以下のページは割と詳しく解説されているので、参照ください。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11105864396

日本では終電になると泥酔状態の人をしょっちゅう見かけますし、公園でお花見やBBQをする時にお酒飲む機会は多いですよね。それに対して、意外にアメリカは保守的なんだなという印象。特にお酒好きな方はアメリカでは注意しましょうね。

Friday, November 29, 2013

アメリカ人は Thanks Giving Day の週はほとんど仕事しません

11月第4木曜日は Thanks Giving Day


アメリカでは11月第4木曜日は Thanks Giving Day (感謝祭)という国民の祝日です。通常、翌日金曜日も Post (または After) Thanks Giving Day として休みにして4連休にする会社が多いようです。本日、サイクリングついでにお店も見てきましたが、 Thanks Giving Day 当日はお休みにするところも多いようですね。

Thanks Giving Dayの由来


Thanks Giving Dayの詳しい由来はWikipediaを参照。開拓時代にいわゆる収穫を祝う宗教的な行事として始まったそうですが、最近では宗教的な意味合いは薄れて、家族が集ってお出かけしたり、食事したり、買い物したりする日のようです。


現代の Thanks Giving Day は年末商戦のスタート?


上記の通り、現代では宗教的な意味合いはうすれてて、年末商戦のスタートする日みたいな扱いになりつつあります。Post Thanks Giving Day に各種小売が安売りを開始、顧客が殺到するため Black Friday (経営が黒字になるためBlackなのだそうです)と呼ばれており、さらに実店舗の混雑を避けた人たちが翌週の月曜日にオンラインで買い物をするため 翌週月曜日は Cyber Monday と呼ばれているそうです。


アメリカ人は Thanks Giving Day の週はほとんど仕事しません


そんな楽しい楽しい Thanks Giving Day の週は、前半から皆さん連休だ連休だとそわそわし始めて仕事が手に付かない感じです。Thanks Giving Day 前日ともなるともうほとんど仕事せずに昼の2〜3時には「Happy Thanks Giving Day!」と同僚に声をかけながら満面の笑みで退社していきます。

アメリカと取引がある方は、大事な要件はThanks Giving Dayの前の週までに終わらせましょう。

Thursday, November 28, 2013

アメリカで見聞きした英語: My wife and I welcomed our new little boy to the world = 男の子が生まれたよー

この間、職場の先輩(日本人)と「赤ちゃんが生まれる」を気の利いた表現で言う場合、どう言うんだろうね?って話をしてました。例として、最近、会社のメールで見かけた表現を紹介します。

My wife and I welcomed our new little boy to the world.

直訳すると「妻と私がこの世界へ新しい小さな男の子を迎え入れた」になりますが、要は「男の子が生まれたよー」ってことだと思います。

ただし、メールなど書き言葉だとすんなり通じると思いますが、口語表現だとちょっと?って感じになりそうです。

不思議の国アメリカ:Thanks Giving Day といえば七面鳥の丸焼きだと思ってたけど、もっとすごい食い物があるらしいね

(Thanks Giving Dayについてはこちらを参照。)

Thanks Giving Day といえば七面鳥の丸焼きを食べるというイメージありますよね?連休前の最後のミーティングがあったので、同僚に聞いてみました。


僕「Thanks Giving Day ってみなさん七面鳥を食べるんですか?」

同僚D(アメリカ人)「まあ、七面鳥を食べる人はいるよね。家族や友達とかと。他にも Turducken とか Osturducken とかかな〜」

同僚N(ウクライナ人)「Turducken とか Osturducken って何!?」

同僚D(アメリカ人)「Turducken は 七面鳥に詰めたアヒルにチキンを詰めて丸焼きにした料理だよ〜(Chicken inside of a Duck inside of a Turkey)。 Osturducken  は Turducken をさらにダチョウに詰めて(Chicken inside of a Duck inside of a Turkey inside of a Osterich)丸焼きにしたやつだよ〜」

同僚N(ウクライナ人)「あなた作ったことあるの!?」

同僚D(アメリカ人) 「いや、おれはないね。オンラインで注文もできるよ。」

同僚M(ウクライナ人)「私は Turducken 作るよ!」

同僚N(ウクライナ人)「No!そんなの食べたら高カロリーすぎて死んじゃう LOL」

Thanks Giving Day の翌週は運動の日!


どうやらアメリカ人も体に悪い食べ物だという自覚はあるそうで^^; 今週は Thanks Giving Day で付けた脂肪を消費しよう的な運動系ミートアップがよく企画されています。

うちの所属チームでも翌週の月曜日のお昼は皆で散歩するそうです。一応、これも異文化体験ということで楽しみにしています^^;

Saturday, November 23, 2013

不思議の国アメリカ: アメリカでは国民の祝日とは独自に会社の休業日を決めることが一般的らしい

訂正:日本でも法律で国民の祝日を決めるが、会社の休業日にするかは会社が決めるとの指摘がありました。全くその通りです。日本とアメリカの違いが分かるように修正しました。

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勤務先の人事の人から勤務カレンダーが送られてきて、どうもネットで見つけた公休日と日にちが合っていない(日にちがずれていたり、休みじゃなかったり)ので、興味本位でなんで日にちが合っていないのか聞きました。

回答は「休日の日数が決まってて会社がいつ休みにするか決める」というものでした。

日本では個々の会社が特別な記念日を休日にしたりすることはあっても、基本的には国民の祝日が法律で決まっていて、通常は国民の祝日に会社の休業日を設定するケースが多いように思ってたので、地味に驚きました。

飲み会で同僚にこの辺の事情を聞いたところ、


  • 他の国でも、日本と同じく法律で国民の祝日が決まっていて、会社の休業日もそれに合わせるのは普通(少なくともイギリス、フランス、イスラエルの人に聞きました)。アメリカだけわりと特殊?
  • アメリカでは連邦政府が祝日を決め、連邦政府事務所はその祝日の日にオフィスを閉めるが、州や企業はそれとは独自に休みの日を決めるらしい。
  • また、宗教によって休む日は異なる。

などなど、国民が一斉に休むことがあまり無いということがわかってきました。おそらく建国の時代から自主自立の精神が根強く、州や企業といったコミュニティによって自主的にコミュニティのルールを決めるというのがアメリカ流なのかもしれません。

(注)調査が浅いので、事実関係に間違いあるかもしれません。詳しい方いらしたら教えて下さい。

アメリカでみかんは「Satsuma」と呼ばれている



職場で同僚から「Yohei、Satsumaあげるよ」と呼ばれて、みかんを手渡されました。
いきなり薩摩という単語を聞いて驚いて「なんでみかんのこと薩摩って呼んだの?」としつこく聞いてしまい、怪訝な顔をされました。同僚は Satsuma Mandarin という種類の果物があるとしか認識していないらしく気になって調べてみました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Citrus_unshiu

みかんで有名な品種である「温州みかん」の英語ページを見ると、アメリカで温州みかんが Satsuma と呼ばれるようになった歴史が書いてあります。まさかこんな歴史があったとは知りませんでした。

1876年、明治時代にアメリカ大使館職員の家族が九州の薩摩からアメリカへみかんを持ち込み、19世紀後半にアメリカではみかんが一般的になったそうです。温州みかん自体は日本原産ではないそうですが、九州の薩摩から持ち込まれたため「Satsuma」と呼ばれるようになったそうです。なお、アラバマ・フロリダ・テキサス・ルイジアナなどにある温州みかんの栽培に成功した土地は「Satsuma」と呼ばれているそうです。

The fruit became much more common in the United States starting in the late 19th century. In 1876 during the Meiji period, satsumas were brought to the United States from the Satsuma Province in Kyūshū, Japan by a spouse of a member of the U.S. Embassy. While the species originates from Japan, it does not originate from the Satsuma Province in particular. The towns of Satsuma, Alabama; Satsuma, Florida; Satsuma, Texas; and Satsuma, Louisiana were named after this fruit.

みかんがこんなワールドワイドな果物だったなんて。。世の中、知らないことだらけですね。

Wednesday, November 20, 2013

アメリカで見聞きした英語: I am keeping my fingers crossed for you = うまくいくよう祈ってます



今の勤務先の所属チームは、メンバーが多国籍に展開していて、メールやチャットで頻繁に情報交換を行っています。会話での口語表現ではより直接的な言い方が使われる傾向にありますが、チャットの場合、口語では使わないような古い表現が使われる傾向があります。表題の 「I am keeping my fingers crossed for you」もその例です。

意味


「keep one's fingers crossed」は直訳すると「○○の指を交差する」ですが、実際に意味は「成功を祈る」という意味になります。ジェスチャーとして実際に指を交差する場合もあるようです。

この表現が使われる文脈


同僚や友達がスポーツの大会、試験、企業のコンペなどに参加する場合、「うまくいくよう祈ってますよ!」と伝える際に使います。

由来


Wikipediaを見ると、またしても由来はかなり昔の話であることが分かりました。

In the time of the early Church, Christians would cross their fingers in order to invoke the power associated with the Christian cross for protection, when faced with evil.[1] Moreover, Christians, when persecuted by the Romans, used the symbol of crossed fingers, along with the Ichthys, in order to recognize one another and assemble for worship services.[6] In 16th century England, people continued to cross fingers or make the sign of the cross in order to ward off evil, as well as when people coughed or sneezed.[7]

初代キリスト教会では、悪魔と対峙する際に十字架の力を呼び出すために指を交差していたのだそうです。実際にイエス・キリストが指を交差する絵もあるようです。

またしても聖書に由来する言葉だったことにびっくりです^^; 聞きなれない言葉を見つけたら、調べてみると面白い発見をしますね。

Sunday, November 17, 2013

アメリカで見聞きした英語:Whew! = フー!、やれやれ

割とくだらない表現も掲載しておきます^^;

表題の Whew! は、つらい作業が終わった後に一息つく時の表現です。日本語でいう「フー疲れた」とか「やれやれ」とかそういうニュアンスの言葉だと思います。

私は職場で2回見たのですが、両方とも書き言葉でした。(もしかしたら口語でも言っているのかもしれませんが。)

1回目は、ちょっと単調な作業が続いた仕事が終わった際にチャットで同僚に「終わったよー」と言ったら「Whew! Well done! 」みたいな回答がありました。

2回目は、ビルド自動化の担当者にソフトウェアのビルドプロセスのマニュアルを修正してもらっている際に目の前で目撃しました。文脈としては、ソフトウェアをビルドする際の初期設定やビルドの手順がやや長いので、読者にそろそろプロセスが終わる旨を伝える際に書いていました。「Whew! Congratulations! The build process is almost done! (フー、おめでとうございます。ビルドプロセスはもうほとんど終わりです。)」

これもカジュアルな表現なので、同僚とか友達とかそういう親しい間のやり取りに使う表現です。あまりフォーマルな場では使いません。

アメリカで見聞きした英語:She caters to a younger crowd = 彼女は若い人達を魅了している

ESLのクラスのアイスブレーキングでクイズをやった時に言われた表現です。背中に有名人の名前を書いたポストイットを貼って、皆に質問しながら背中に貼ってあるのは誰か当てるというもの。

私の背中には Lady Gaga と書かれており、彼女は人気あるんですか?と質問したところ、「She caters to a younger crowd」とコメントをもらい、意味がわからず聞き直しました^^;

この cater は日本でもカタカナとして普及している「ケータリング = catering」の動詞です。「食事を提供する」や「人を満足させる」という意味があるようです。元々は食事を提供して人々を満足させたところからきているのかもしれません。

attractive とは違った表現で言い表したい時に使えると思います。

また、いわゆる「迎合する」といったネガティブな表現も使えるようです。「cater to popular tastes 大衆の趣味に迎合する」

アメリカで見聞きした英語:Gotcha! (I've got you!) = 分かった

Gotcha! は職場の同僚がよく仕事の話をしているときに、Gotcha! Gotcha! と連呼するので意味を調べてみました^^;

Gotcha! は I've got you. の略で、日本語の意味は「分かりました」です。やや砕けた言い方なので、友達とか職場の同僚とは使ってもフレーズだと思います。ややフォーマルな場所では使わないと思われます。

また、若い人以外は使っているところをやたことないので、若者言葉の一種なのかもしれません。

Sunday, November 10, 2013

A "Hacker's" Guide to the Bay Area の日本語訳を公開しました

表題のとおり、「A "Hacker's" Guide to the Bay Area」の日本語訳を原著者の了解の元、GitHub Pagesで公開しました。

「ハッカー」のためのベイエリアガイド

元記事が公開されたのが2013年の9月です。私がベイエリアに引っ越す直前に hacker news か何かのRSSで知りました。

割とよくまとまっているので、勉強がてら翻訳をしてみました。

私はサンフランシスコ市内に住んでいて、サウスベイの方に行く機会はありませんし、後半の生活面などはあまり知らない情報も掲載されています。訳者自身がガイドを参考に冒険してみようと思います^^;

もし何か気づいた点あればお知らせください。

Friday, November 1, 2013

故郷を出る話と自分のルーツに帰る話

うちの職場に移民二世の方がいますが、親(一世)が話す祖国の言葉は理解できるけど、自分は読めないし、書けないらしいです。
多少勉強はしたけど、生活の中で祖国のことばを使う機会もなく、言葉を学ぶモチベーションが持てなかったそうです。

この話を聞いていたら、一方で、三世の代で急に隔世遺伝のように自分のルーツに帰るパターンもあることを思い出しました。

僕が学生のときにヨーロッパを旅してたら、宿泊先のユースホステルで日系三世の女の子と知り合いました。彼女は自分のルーツに強い関心を抱いて、親(二世)が全く日本語を話せないにもかかわらず、自分で学校にいって、片言の日本語を話せるまで上達したそうです。(日本語を学び始めた理由は聞かなかったけど、思春期の頃に自分のルーツを思い返す強い体験があったのかもしれません。)

自分について言えば、思い返せばまともに徳島市の阿波踊りに行くようになったのは20才くらいです。県外の大学に進学して、県外の人と生活を共にして出身の話をするようになって初めてそういやおれ徳島出身だったなと思い出して、地元の阿波踊りに関心を持つようになりました。

あれくらい規模の祭りはそうそうないことも知ったのも県外に出てからで、これまで祭りを継承してきた地元の人はすごいなとも思ってます。

また、徳島出身であることを自覚したのと同じように、自分が日本人であることを本当の意味で自覚したのは学生のときにフランスにインターンに行った時です。初めて生活する外国で、習慣の違いに気づいたり、職場の同僚や寮の友達に日本について聞かれる旅になぜ日本とフランスはこんなに違っているのか考え、そういうことを考えることを通じて自分が日本人であることを生まれて初めて本当の意味で自覚し始めました。

おそらくは、故郷にいて生活していると、自分がどこから来たのか、あまりにも自明すぎて気にしないものですが、自分が知っている世界から出ていって、外の世界とのギャップに気づいてはじめて自分のルーツに自覚的になれるのだと思います。

今日、社内でおしゃべりしてて、およそ10年前に旅先で出会った日系三世の女の子の話、フランスにインターンに行ったときに考えていたことを思い返しました。

以上、故郷を出る話とルーツの話でした。

Thursday, October 31, 2013

Napa Valley のワイナリーに行ってきました

カルフォルニアといえばカルフォルニアワインですね。ワインはあまり飲まないけど、そのうち行ってみたいな、とか思ってたら、今週の火曜日(10/29)に勤務先の製品リリース祝いで  Napa Valley のワイナリー観光が企画されていたので参加しました。

Napa Valley ってどういうとこ?


有名なカルフォルニアワイン生産の中心地で、ワイナリーが400以上あるそうです。青い空で、のどかな紅陵地帯が延々と続いていて、気候も温暖な場所です。さらに北部は温泉やスパなどあるそうで、なかなか素晴らしい観光地だと思います。

私は今、寒いサンフランシスコに住んでいるので Napa Valley の穏やかな雰囲気は大変気に入りました^^;




Napa Valley ってどこ?


サンフランシスコからベイブリッジを渡り、北に1時間くらい車で行ったところにあります。もっと遠いところにあるかと思えば、わりと近いことに驚きました。


View Larger Map

Silver Oakというワイナリーを見学しました


今回ツアーで訪れたのが Silver Oak というワイナリーです。


ホームページにも書いてあるように Cabernet Sauvignon という品種の赤ワインだけを頑固に作っているのが自慢だそうです。他のところは赤ワインを数種、白ワインを数種といろいろ作っているところが多いそうなので、珍しいようです。


ツアーではまずは屋外をくるっと回りつつ、2箇所でワインを試飲しました。ワイナリーの方が熱心にワインの特徴や栽培などのこだわりについて語ってくれましたが、私のヒアリング力とワインの知識が乏しいためにほとんど聞き取れず。同僚がうんうん頷いていて、時に大笑いになっているのを見て、少し残念な気持ちに^^;


試飲の後は工場の中に入って、製法の説明なのですが、残念ながらここでもよく分からず^^; 


とりあえず、一部は同僚に教えてもらいましたが、樽がアメリカ製のオークでできていて、若いオークの樽だとオークの香りがワインに染み込んで、ワインに独特な香りが生まれるという話をしていたそうです。樽倉庫にも入りましたが、確かにすごい良い匂いがしました。


説明を聞いた後はワインの試飲を続けます。そこそこ良いワインをいただいていたそうで、さすが大人のツアーです。



ワイナリーの後は休憩しつつ、延々とワインの試飲


ワイナリーの見学は一旦修了ですが、The Michael Mondavi Family Tasting Gallery というギャラリーで休憩しつつ、延々とワインを試飲。よく飲みますねー、皆さん。






ギャラリーが最後で、この後は、そもままバスで帰りました。

サンフランシスコは寒くてあまり天気が良くない土地ですが、Napa Valley は暖かくて、青空がずっと広がってて、のどかなワイン畑が延々と続いていて、すごいいい場所でしたね。ワイナリーは初めて来ましたが、こんなにいい場所なら他のところも行ってみたくなりました^^

アメリカで見聞した英語:under the weatherとGive up the ghost

今日、職場の同僚が早退する旨を伝えるメールを送信していたのですが、本文を読んでも全く意味が分からなかったのでびっくりしました。

I have been feeling under the weather all day and am giving up the proverbial ghost.

みなさん分かりますか?直訳すると「天気の下で一日中感じ続けていた。で、お伽話のお化けを諦めたよ。」ですか?意味不明ですよね。解説はエントリの後半に書いているので、ちょっと自分でも考えてみて下さい。




















まず前半の文章ですが、「under the weather」で「気分が良くない」という意味になるそうです。なので前半の「I have been feeling under the weather all day」は「一日中気分が良くなかった」になります。

次に後半の文章ですが、「give up the ghost」で「人が亡くなる」や「(機械などが)動かなくなる」といった意味になるそうです。なので「am giving up the proverbial ghost」は「体がよく動かない」とか「頭が働かない」みたいな感じになるんだと思います。

2つ合わせて「一日中気分が良くなくて頭が働かないんです」になります。

ちなみに「give up the ghost」は英語版の聖書に書かれたイエスが亡くなる時に発した最後の言葉に由来するそうです。

What is the origin of the phrase 'Give up the ghost'? |
Ghost is from the Anglo-Saxon word (gost) for what the Romans called Spiritus. In the Bible, when Jesus was on the cross, His last words were  "Father, into your hands I commit my spirit." When he had said this, he breathed his last." (New International Version)
The King James Version of 1611, however, gave it the contemporary wording
"... and having said thus, he gave up the ghost."
That is where the phrase comes from, as do many phrases in English, because of the immense influence of the King James Version of the Bible on English speakers.

イエス・キリストが亡くなる際の言葉「父よ、私の魂はあなたの手の中に」が英語翻訳(The King James Versionというらしい)の場合「... and having said thus, he gave up the ghost.」だったそうです。

調べてみてこんな由来が出てくるとは、驚きです。

Sunday, October 27, 2013

アメリカで聞いた英語:Catch you later と Keep in touch

Catch you later と Keep in touch は両方とも別れの時に言う言葉で、日本語で言う「またね」や「また連絡するね」にあたる言葉です。

両方とも言葉自体は知っていました。ただ、自分の言葉として馴染んでいないので、自分から使う機会がありませんでしたが、最近、話す相手が別れ際にこれらの言葉を言うのを聞いたので今回エントリに書いてみようと思いました。

Catch you later


Catch you later は前述のとおり、「またね」や「また連絡するね」にあたる言葉です。私の場合、昼休み、職場の別部署の同僚とキッチンの近くでコーヒーを飲みながら雑談している時に、別れ際、その同僚が言ってきました。

この同僚との会話のシーンだと、この後、特に明確に会う予定はないので、単に「またね」と言って会話を区切って自席に戻るために言ったようです。なので、日本語と同じで何か連絡する用はないけど「連絡するね」と言って別れるのと同じです。

もちろん、実際に後で電話で連絡を取りたい場合にも Catch you later は使えます。本当に連絡を取りたい場合、明確に要件を話すとは思いますが。

ちなみにアルクを調べると「友達や親しい人と別れるときに使う」と書かれているので、友達・家族・職場の同僚などと別れる時に使う表現だと思われます。

Keep in touch


Keep in touch も Catch you later と同じ意味です。こちらは賃貸物件の下見に行った時に大家さんが別れ際に言った言葉です。

大家さんの例では、実際に後で連絡する必要があるので、実際に連絡してほしい Keep in touch です。もちろん特に用はないけど、また連絡するねと言って別れる場合にも使えます。

ちなみにアルクを調べると「友達や親しい人と別れるときに使う」と書かれていないので、Catch you later よりはややフォーマルな言い方なのかもしれません。

アメリカで聞いた英語: boilerplate = 決まり文句、常用文

先日、大家さんと契約書の読み合わせをしている時に、少なくとも私にとっては何の脈絡もなく唐突に大家さんが「boilerplate(ボイラープレート; ボイラーについている注意書き)」だと言いました。

私はまだヒアリング力がそれほど高くないのと、こちらが予期しているコンテキストに外れる単語を言われると途端に聞き取れなくなるので、意味がわからず、「なんで今boilerplateの話をしたんですか?」と素直に聞いてみました。

大家さん「いや、契約書長いでしょ。でも、全部、よくある契約書の内容で、決まりきった文句を並べているだけで、驚くような内容じゃないよって言ったんだよ。」

大家さんの奥さん「boilerplateとか、そういう言い方したらヨウヘイには分からないでしょ。」

大家さん「ああ、そうか。boilerplateって、boiler、つまりお湯を沸かす機器に貼り付けてある板のことだけど、決まり文句とかそういう意味なんだよ。」

ほー、なるほど、と思ってぐぐってみました。


法律では標準的と考えられる契約の一部をboilerplate languageと呼ぶのだそうです。

In contractual law, the term "boilerplate language" describes the parts of a contract that are considered standard.

私の馴染みのある分野でも使われるそうです。いろんな場所に挿入しなくちゃいけないようなコードをboilerplateと呼ぶそうです。

In computer programming, boilerplate is the sections of code that have to be included in many places with little or no alteration.

勉強になりました。

Saturday, October 26, 2013

なぜアメリカでは小切手がいまだに使われているのか?

こないだ賃貸物件の大家さんところに行って、契約書を交わし、セキュリティディポジットと初月の家賃を支払ってきました。アメリカでの家賃の支払い方法といえば!やはり小切手です。僕の小切手の本物を掲載するのはアレなので、銀行がくれた書き方ガイドの写真をのっけておきます。


これが生まれて初めての小切手なんですよ!と興奮気味に語りながら、大家さんに書き方を教わりながら小切手を書き終え、大家さんに渡しました。おーこれが小切手!と初めての体験で興奮しますが、ふと我に帰って、日本で小切手を使う機会なんてなかったのにアメリカではなぜ小切手を使うのかふと疑問に思いました。

「大家さんになんでアメリカ人は小切手を使っているんですか?」と聞くと、「クレジットカードで決済できないお店とかあるからね。教会への寄付とかでも使えるんだよ。」となんか釈然としない回答。それ両方共日本にあるし、小切手を使い続ける理由にはならないんじゃないのと思いました。

ということで、そもも小切手ってどういうものなのか、なんでアメリカでは小切手を使っているのか、主に日本語のページを読みながら調べてみました。

基本:小切手ってどういう時に使うのか?


私の場合、セキュリティー・ディポジットと家賃の支払しか使ったことありませんが、その他にも以下のような用途で使うそうです。
  • クレジット決済ができない小店舗への支払い、あるいはNPO・教会などへの寄付
    • 習い事の月謝支払いとか、アーティストに絵を書いてもらったとか、も含む
  • 公共料金の支払い
  • 小売店での買い物
  • etc

基本:小切手の決済の流れ


小切手で決済する時の流れは以下のような感じです。
  • 支払う側が小切手に支払先・日付・金額・支払元などを記載し、手渡しか郵送で支払先に送ります。
  • 支払先は受け取り次第、小切手を銀行に持って行って、換金してもらいます。
    • この時、当座預金の残高が足りず、不当たりを出すと支払先と支払い元双方にペナルティーとして手数料がかかってしまうそうです。
  • もし途中で盗難にあった場合などは、銀行に小切手の識別番号を連絡して無効にしてもらうそうです。

基本:元々、小切手による決済ができた背景


これは西部開拓時代にさかのぼって、遠隔に安全にお金を届ける手段として、小切手が導入されたそうです。現金を持ち運ばなくていいし、盗難にあった場合は小切手を止めればいいし、画期的なシステムだったと思います。

話は戻って:なぜアメリカ人は小切手で決済するのか


以下のページの説明が詳しいので掲載します。ただ、結局のところよく分かりません、という感想です。
まず日本人だと素朴に、「なぜクレジット、口座振込み、口座自動引き落としなどで決済しないのか?」という疑問が思い浮かぶと思います。

クレジット決済については、決済の手数料を2〜3%負担し続けるのが許容できない所はクレジット決済を扱わないケースがあるそうです。これは日本でもよくあると思うので、納得です。

次に口座振込みですが、なんとアメリカでは口座振り込み手数料がバカ高いのだそうです。小切手が一般的だからなのか?一般的でない口座振込み手数料が高く設定されているため、口座振込みは使わないのだそうです。日本では途中から口座振込みの方が一般的になり、小切手が廃れたことを考えるとなぜ逆の結果が起きたのか興味がありますが、謎のまま。

そして、口座自動引き落としですが、アメリカは事務手続きにミスが多く、請求を確認せずに自動的に支払うよくな仕組みを許容する人はいないのだそう。必ず請求書を受取り、間違いのないことを確認してから支払うとか。(本当なのかな?アメリカ人そこまで細かいのかな?)

---

ということで、日本で一般的な決済方法がなぜアメリカで使わず、小切手が使われるのか調べてきたのですが。結局、アメリカ社会がこうだから小切手が合理的みたいな結論になり、だったら、なんで今のような状況になっているの?というのは分からずじまいです。
もしアメリカ事情に詳しい人がいたら、分かりやすい説明をお願いします。

サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(契約編)

前回「サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(下見編)」では下見するところまでをご紹介しました。今日、実際に大家さんと賃貸契約を完了するところまでをご紹介します。

契約の手順


物件・大家さんによっては多少違うと思いますが、私のケースでは以下のような感じでした。

  1. 大家さんに契約する旨を伝える。
  2. 大家さんからもらった申請用紙を記入し、支払い能力の証明(所得証明や銀行残高証明など)送付する。
    • 緊急連絡先の他、前の住所と大家さんの連絡先を書く箇所がありました。
    • 前の大家さんの推薦状を求められるケースもあるそうです。個人の信頼関係で成り立っているアメリカ社会ならではですね(こちらに来たばかりの外国人なので、提出を求められるケースはありませんが)。
  3. 申請が通ったら、大家さんから契約書を受け取り、問題なければサインを交わす。
    • 私の場合、大家さんと直接会って、契約書の読み合わせをしました。
  4. セキュリティディポジットおよび最初の家賃を支払う小切手を切る。

以上で契約完了です。

大家さんとのやり取りを通じて感じた日本との違い


テナントが自力で支払い能力を証明し、大家さんと説得しないといけない


(あまり実際の日本の事情は分かりませんが^^;)日本では、所定の書式に所得・勤務先などを記入して、審査を受けると思われます。

アメリカでも、この支払い能力の証明に当たる作業はありますが、形式化されたものがありません。テナントが大家さんのところに勤務証明書・所得証明書・銀行残高証明書などなどを持って、家賃を支払う能力があることを証明しないといけません。決まりきったルールや書式はなく、いかに大家さんを説得できる資料を用意できるかという世界です。

私の場合、給与所得と会社からの補助について証明するビジネスレターを書いてもらって、会社が財政的にサポートすることを説明して納得してもらいました。

契約書が長い


日本でも賃貸契約の際に、契約書は交わすと思いますが、アメリカの方がもっと細かいことをびっちり契約書に書く傾向にあるようです。

私の場合、個人が管理している物件だからなのか、契約書はうすい感じでした。一方、会社が管理している物件の場合、契約書がものすごい量(A4で20pくらい)になっているケースもあるようです。

私の場合、大家さんと読みあわせをして、その場で質問に答えてくれたので楽でしたが。そういうサポートがない方々は、はたして皆、全部読み切れているのか。謎です。

支払い方法が小切手



上記の写真は銀行でいただいた小切手の書き方ガイドです。

アメリカでは、基本的に家賃の支払いから教会への寄付まで、小切手を使うケースが多いようです。今回生まれて初めて、上記の書き方ガイドにあるような形式で小切手を切りました。

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ということで、契約書を交わして、支払いも済めば契約完了!です。

サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(下見編)

以前、「サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(下見候補リストアップ編)というのを書きましたが、今回は下見編を紹介します。

下見の予約方法


下見候補を決めたら、次は下見の予約です。下見自体もメールで出来る場合もありますが、電話でないと予約を受け付けない場合もあるので、要注意です。

対面しての会話ならなんとかできるけど、電話は苦手という方は非常につらいです^^; なんとか頑張りましょう。

下見の注意点

  • 治安第一です。
    • 日本に住んでいる時は治安の善し悪しはあまり考えた事ないと思いますが、アメリカでは安全と利便性は金で買うとはっきり考えた方がお得です。
  • 申し込みは早いもの勝ちです。
    • 何件か見て比較して納得したら、早めに申請しましょう。
    • 業者によってはお金を払えばキープしておくこともできるようですが。割と高いのでそうそう使える手ではないです。
  • 大家さんにいかに信頼してもらうかが大事です。
    • こちらは大規模な賃貸業者がおらず、借りる本人が大家さんのところに直接行って直談判みたいなスタイルが多いです。
    • 人の相性みたいなところに寄るところが大きいので、支払い能力があることの証明だけでなく、しっかりした仕事をしていること、人間性もしっかりしているみたいなことをアピールした方がいいと思います。信用してもらわないと貸してもらえないので、雑談が重要だと思います^^;

下見チェックポイント

参考程度に、以下、私が下見の際にチェックしたポイントを紹介します。

住所


  • 広告に目安の住所しか書いてなくて、番地の番号が書かれていない場合がありました。正確な住所を確認しましょう。


治安

  • 近くに危険そうな場所はないか?
    • 特に夜は注意。危なそうだったら、候補から下見も辞めた方が時間の節約のためにもなります。
  • 夜間、通勤経路は明るい?
  • 夜間、やかましくない?



費用


  • 家賃
    • 家賃はいくら?
    • 家賃に何が含まれている?(家賃にガス、水道などが含まれている場合があります。物件によってまちまちなので確認しましょう)
  • 契約時に支払う費用
    • セキュリティディポジットはいくら?(敷金礼金みたいなやつです)
    • 申し込み料金はいくら?(40ドルくらい申請料を取られたりします)
  • 駐車場
    • 駐車場はある?駐車場代はいくら?
  • 家具
    • 家具はある?ないなら何を調達しないといけない?(物件によっては家具が付いている場合があります)




    物件の状態


    • ヒーターの設備はある?
    • 壊れているところはない?
    • 下水臭くない?


    設備

    • ゴミ捨て場はどこ?
    • ポストはどこ?
    • 家電はついてる?(場所によっては、コンロ、冷蔵庫、食器洗い機などが付いている場合あります)
    • 洗濯機・乾燥機は建物内にある?(多くの物件では建物内に共有のコインランドリを用意している場合がありますが、たまになくて、近くのコインランドリに行かないといけない場合があります)

    近所の施設

    • スーパーはある?
    • レストランはある?
    • 他に施設は?(公園とかあると和みますよね)

    交通アクセス

    • 最寄りの駅 or バス停はどれ?どのくらいの距離?
    • 学校 or 職場まで通勤時間はどれくらい?(日本みたいに正確に運行されていないので乗り換えとかある場合は注意です。また、地下鉄はたまにストで止まる点注意です。)

    契約

    • 契約の単位は?
      • 月単位の契約だったり、一定期間の契約だったりします。一年契約に対して11月で退去する場合、違約金が発生するので、結局、12ヶ月家賃を払い続けるはめになったりします。
    • 契約のプロセスは?
      • 通常は申請用紙を出し、補足資料(所得証明、勤務証明など)、ほか提出を求められた物を出します。

    支払い

    • 毎月の支払い日・支払い方法を確認しましょう。
      • 月末までに小切手を大家さんに送るパターンが多いと思われます。

    こんなところでしょうか。次回は契約の話を書きますね。

      Thursday, October 24, 2013

      SF ESL Groupでネイティブの英語教師の方に英語力を評価してもらってきました

      先日、SF ESL GroupというサンフランシスコのESL(English as a Second Language: 第2言語として英語を学ぶこと)学習者のミートアップに行ってきました。テーマは「Evaluate Your English Skill」ということで、ネイティブの英語教師が英語力を評価してアドバイスもくれるミートアップでした。

      評価方法



      • 評価時間はだいたい5分程度。
      • 料金は8ドルです。
      • 私の場合、「2012年で一番思い出に残っていることを話してください」と質問されて、話し始めます。ときおり先生からも質問があります。
      • ひと通り、スピーチとQ&Aが終わると、先生から発音・文法・語彙・流暢さの観点で評価されます。

      私の場合の評価結果


      発音


      • 日本人に限らずアジア系の人は顎の中央や裏側を使うのが下手で、口の先ばかりで発音する癖があるのだそうです。
      • Rは顎の中央や裏側を使えと言われて、何度もapartment, apartmentと発音練習しました。
      • thで前歯で下をふれる感じができない。Tを発音するときと同じ口の動きでthinkのthも言えと。

      文法


      • a/theの使い分け、時制の間違いが多いので気をつけようとのことでした。
      • この手の間違いがあると、え?いつ、どの話をしてるの?と詮索させてしまうので、相手に少し負担をかけてしまうのそうです。
      • ちなみに、これは自覚あるので、話してていい間違えていることに気づいたら自発的に強制してます。

      語彙

      語彙についてはあまり言われなかったような。

      流暢さ

      • 外国人としては、十分、流暢に話してるそうです。
      • ただし、上記のような指摘の通り、ネイティブが混乱する発音や話し方になってるのは惜しいね。フィードバックした点を気をつけて毎日過ごしてみようとのこと。

      最後に所感


      • 英語の先生の営業も兼ねているのでしょうが、営業色は弱く、この先生は人に教えたり、人の成長を見るのが好きなんだろうなという好印象を受けました。
      • また、アドバイスも分かりやすく的確です。8ドルでこういう手間のかかることをやってくれるのなら、お得ではないでしょうか?
      • 定期開催されるそうなので、サンフランシスコ在住の方はぜひお試しあれ。

      Tuesday, October 22, 2013

      ソーシャルセキュリティーカードの作成方法

      以前、アメリカ連邦政府事務所閉鎖の影響でソーシャルセキュリティーカードが作成できなかったことを書きました。

      皆さんご存知の通り、アメリカ政府デフォルト寸でのところで共和党と民主党が合意して、予算が執行され、アメリカ連邦政府事務所のオペレーションも再開しました。

      ということで、本日、無事にソーシャルセキュリティーカードを申請してきました。

      (いい機会なので、アメリカ連邦政府事務所閉鎖が起きた背景について折を見てまとめてみたいとおもいますが)今回はソーシャルセキュリティカードの申請に関してご紹介します。

      ソーシャルセキュリティカードって何?


      ソーシャルセキュリティカードはソーシャルセキュリティ番号が書かれたカードです。私がビザ取得時に参考にした研究留学ガイドによると、このソーシャルセキュリティ番号は、

      Social Security Number (SSN) というのは、本来は社会保証を受けるための登録番号であり、同時に納税のための登録番号ですが、戸籍のないアメリカでは個人を特定する唯一の方法であるため、銀行口座開設、運転免許証取得などのいろいろな場面で使用されます。 SSNを持っていれば手続きがスムーズに進みますので、是非とも早いうちに取っておきたいものです。

      だそうです。ここに記載されている通り、銀行口座開設、免許取得、賃貸住宅の契約とかで提出を求められます。

      私のようにアメリカについたばかりの外国人の場合、未取得の場合、その場では提出しなくてもいいようですが、カードが発行され次第、番号を提出してくださいと言われます。実際、私が口座を開設した銀行では、ソーシャルセキュリティ番号を提出しないと60日以内に口座を停止すると言われました。

      ソーシャルセキュリティカードの申請方法


      申請方法は難しくありません。

      必要書類を準備する


      私はJ1ビザでアメリカに滞在しており、以下を提出したら申請OKでした。自分の場合はどうなのかは調べてください。
      • パスポート(J1ビザつき)
      • 滞在目的の証明(J1ビザ発行時に作成したDS2019)
      • 記入済みの申請用紙(Social Security Adminisutrationのサイトからダウンロードできます)

      Social Security Administration で申請する


      上記書類が揃ったら、お近くのSocial Security Administrationに行って申請します。書類出したら、事務員の方がPCに何か打ち込んだ後、ソーシャルセキュリティカード申請済みの証明書をもらえます。

      ソーシャルセキュリティカードを郵送で受け取る


      2週間以内に申請時の指定住所へカードが郵送されるそうです。

      (最後に)忘れずにソーシャルセキュリティ番号を登録しましょう


      カードが届き次第、提出を求められた各所に番号を連絡しましょう。私の場合、銀行と家の大家さんに提出を求められました。

      --

      ソーシャルセキュリティカードネタは以上です。

      Saturday, October 19, 2013

      サンフランシスコの定番コース:ゴールデンゲートブリッジを自転車で渡ってきました

      サンフランシスコの有名な観光地といえばゴールデンゲートブリッジです。ゴールデンゲートブリッジの定番の観光の仕方は、レンタサイクルを借りて橋をわたってフェリーで戻ってくるというパターンです。サイクリングは好きな方なのでちょっと行って来ました。

      工程

      1. レンタサイクルはフィッシャーマンズ・ワーフ付近でよく見かけます。1日32ドルもしくは1時間8ドルです。ちょっと高いが借りましょう。
      2. 自転車を借りたら、道なりに行ってゴールデンゲートブリッジを渡ります。標識が立っているのでそれほど迷わないと思います。橋をわたる際は自転車は橋の西側を通らないといけないそうです。注意しましょう。
      3. 橋を渡り終えたらSausalitoという街でフィッシャーマンズ・ワーフ行きのフェリーに乗れるのでそれで帰ってきます。フェリーは11ドルでした。


      工程

      ダウンタウンからフィッシャーマンズ・ワーフへの行き方


      ダウンタウンからはバスででも行けますが、観光気分を味わうならケーブルカーに乗るのもいいかもしれません。バスが2ドル、ケーブルカーが6ドルと割高ですが楽しいです。



      ちょうど私が降りたところ、何かの撮影をしてました。雑誌か何かの写真でしょうか。モデルさんはものすごい美人でした。

      enter image description here

      あとはひたすら漕ぐだけ

      景色もいいし、散歩にちょうど良い感じでしたね。船が多いです。

      船いっぱい

      ゴールデンゲートブリッジが壮大に見えます。


      ゴールデンゲートブリッジを渡る時は自転車は西側、歩行者は東側を渡ります。向こうから渡ってくる自転車もいるので、自転車道はやや狭い印象です。



      ゴールデンゲートブリッジを渡り終えたらSausalitoへ

      Sausalitoはフェリー乗り場がある街です。落ち着いた感じの観光地でした。




      いざフェリーでフィッシャーマンズ・ワーフへ

      食事などしてブラブラして、フェリーに乗ればフィッシャーマンズ・ワーフへ戻ってこれます。(といいつつ、私の場合、降り場を間違えたのかpier5あたりで降りて慌てました)。フェリーからの眺めも良かったですね。






      行ってみての感想

      • ゴールデンゲートブリッジを渡るコースは景色もいいし、サイクリングコースとして良さそうです。実際、観光客じゃない、ロードバイク乗りも多数走ってました。
      • また、ゴールデンゲートブリッジ手前の海沿いも景色良いので、ランニングにも良さそうです。ランナーたくさん走ってました。
      • 今回は夕方予定があったので急いで帰ってきましたが次は落ち着いて、自転車かランを楽しみたいと思います。

      Wednesday, October 16, 2013

      英語中級者にとっての英語コミュニケーションの心構え => 自分の英語力に対する相手の期待値を事前に設定する

      こないだ賃貸物件の下見に行った時の失敗を振り返って、どうすればコミュニケーションをうまくやれるのかを考えた時の考察内容です。

      英語ができない外国人的な扱いを受けてくやしかった


      予約は電話でしてほしいと書いてあったので、電話で予約しましたが、管理人さんの言ってることが理解できなかったので、何度も聞き返してたら「Please take English speaking person (英語を話せる人を連れてきてください)」と言われてしまって落ち込みました。

      その後、下見に行って対面で話すとある程度コミュニケーション取れましたが、英語ができない外国人的な扱いを受けて(実際そうですけど)、くやしかったです。

      別の人とはコミュニケーション上問題がなかった


      別の管理人さんところに下見を行ったところ、その管理人さんは私の英語レベルに合わせて、語彙を選んでくれているようでしたし、「英語がお上手ですね」とも言われました。私のスキルがそんな急に飛躍的に伸びるわけでもないので、明らかに人によって受け取り方が異なることが分かります。

      ポイントは相手の期待値ではないか


      同じスキルなのに前者があきれていたのに、後者はほめてくれたのはなぜでしょうか。その人の性格的なものにもよると思いますが(外国人のつたない言葉でも聞いてくれる寛容さがあるかどうか)。

      しかし、自分の英語力に対する相手の期待値の違いではないのかと思いました。本人にちゃんとインタビューをしたわけではないので、あくまで私の推測の域を出ないのですが。
      • 前者は現地に住むアメリカ人相当の人を期待して電話に出たら、こっちの言っている言葉が通じていないことに気づいて、やれやれ変な外国人が来たぜ、という印象を持ち、不信感を募らせたのではないでしょうか。
      • 後者は初めから外国人であることを認識し、さてどんな奴が来るのかと心配してたら、案外、コミュニケーションできることに気づいて安心したのだと思います。
      前者は期待値が高く、実態がそれに追いついていなかったので、失望した。しかし、後者は期待値が低く、実態がそれより上回っていたので、安心した。そういうことではないかと思います。

      では、どうすればいいのか?


      相手の寛容さまではどうにもできないですが、賃貸物件の下見のようなケースであれば、電話で下見予約するまで、あるいは当日までメールでやり取りする場合は当日までに、相手の期待値を実態に合うように設定する工夫をした方がいいのではないかと思います。

      具体的には、どういう物件がほしいのか、という本題の前に自分が最近アメリカを訪れた外国人であることを伝えて、事前に期待値を適切な水準に持っていければ、直接コンタクトする際に期待値と実態の差から生まれるコミュニケーション上の問題は回避できると思います。

      別のことにも言えそう


      人は期待を裏切られたときに精神的なショックを受けるわけで、これはもっと一般的に通用する話題なのかと思いました。

      今回のネタは以上です。

      アメリカで聞いた英語(発音編)

      アメリカに来て、現地の人の英語を聞く中で、自分が期待していた発音と少し違ってて聞き取れない場合がたびたびありました。気になったものをここで紹介します。

      Forvoという英語の発音ガイドのサイトがあったので、そこにもリンクを張っておきますね。

      日常語


      今のところなし

      コンピュータ関係の専門用語


      • mysql: 私の職場の人は「マイシーコゥ」みたいな発音でした。Forvoを聞く限りでは、日本人みたいに「マイエスキューエル」と発音する方もいらっしゃるようです。
      • oracle: Forvoを聞くと日本人の知ってる発音に近いですが、アパートの大家さんが「○○はOracleで働いてるんだよ」と話してくれた時はもっと「オーコォー」みたいな発音でした。

      Tuesday, October 15, 2013

      サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(下見候補リストアップ編)

      何件か下見してコツをつかんできたので、賃貸住宅の探し方についてご紹介します(業者に頼むのではなく、主にDIY方式の探し方)。住宅の購入は対象外です。
      また、下見、契約についてはまた別ポストで紹介しますね。

      (1) サンフランシスコ・ベイエリアとは?


      念のため、このエントリで言及している地区の範囲を書いておきます
      サンフランシスコ・ベイエリアとはアメリカ合衆国カリフォルニア州北部の大都市サンフランシスコとオークランド、またその近郊の都市を含めたサンフランシスコ湾の湾岸地域を指します(詳しくはWikipedia参照)。

      (1) 前提


      日本とだいぶ状況が違うので、個人的に知っておいた方が良いことを書いておきます。

      (1-1) (主にサンフランシスコ市内の)治安状況について


      ※私の勤務先がサンフランシスコ市内なので、サンフランシスコ市内に限定して書きます。他の地区の治安状況については調べてみてください。

      サンフランシスコはアメリカの主要な都市の中では治安が良い方だそうですが、特定の地区はやはり危険です。ホームレス・アルコール中毒・麻薬中毒っぽい人がたむろしていて、日中でも雰囲気が異様で、通るのも恐ろしい感じです。特に夜間は犯罪の類も多いそうです。
      事前に日本政府、現地の勤務先企業、あるいは掲示板といったソースから危険地域についての情報は得ておきましょう。

      (1-2) 部屋の種類


      アパートの場合、部屋の種類は基本的にベッドルームの数で分類します。賃貸業者に下見の予約をする時もベッドルームが何個か必ず聞かれます。

      ※ベッドルームで指定するやり方は、アメリカ全般そうなのかベイエリア特有なのかは調べていません。また、2 bed room以上は特に調べていないので、ベッドルーム以外の部屋構成はあまり把握していません^^;

      以下は部屋の種類。
      • Studio: いわゆる日本の1ルームのような間取り
      • 1BR(bed room):ベッドルームが1個あり、その他、キッチン、リビング、レストルームなどがあります。キッチンが独立していたり、リビングにくっついていたり、間取りは物件ごとに違います。
      • 2BR(bed room)
      • 3BR(bed room)
      • and more

      (1-3) 家賃


      ベイエリアには世界に名だたる有名企業の本社や、スタートアップがあり、世界各地から現地で仕事を得ようと押し寄せてきているため、家賃は毎年上がり続けています。「The Rise of Bay Area Rent Prices」というサイトが最近数年おきにベイエリアの家賃統計を発表していますが、もう驚きの金額です。しかも、毎年上がっている状況。

      (1-4) 敷金・礼金


      アメリカにも、日本の敷金礼金のように入居時に支払うお金があります。「セキュリティディポジット」といい、家賃1~1.5か月分の支払いを求められます。ただし、ディポジットなので、退去時には戻ってきます。

      (1-5) 物件の設備について


      日本とだいぶ状況が違うようです。ついてくる設備によって入居時の費用が変わるので要チェックです。
      • 物件の種類によっては家具がついてくる場合があります。わりと古いタイプの部屋の場合、家具付きが多いようです。
      • また、一部電化製品も備え付けの場合があります。(コンロ、冷蔵庫、皿洗い機など)
      • 1ベッドルームのアパートなどの場合、たいてい洗濯機は室内におけません。建物内に共有のコインランドリ(乾燥機つき)がある場合が多いです。あるいは物件によっては建物内にもランドリがなかったりします。

      (1-6) 賃貸業者


      日本の大都市圏では多数の物件を束ねる大きな仲介業者がいて、まずそこにコンタクトして、情報を得るやり方が一般的になってきているのではないでしょうか?

      しかし、サンフランシスコの場合は、こういう大きな仲介業者がいないようで、個別の小さい業者もしくは本当の大家さんが出している広告を見て直接交渉しにいくスタイルです。ちょっとしんどいです。
      あるいは企業派遣の場合、日本企業向けに賃貸物件を紹介してくれる業者もいますので、そちらを使うのも手だと思います。

      (2) 物件を調べる手順

      (2-1) 住む地区を決める


      まずはどこに住むのか決めましょう。住む地区を決めるポイントは以下かなと思います。
      • 治安状況
      • 通学先・勤務先へのアクセス(交通手段による)
      • 家賃の予算
      • 生活の利便性(スーパーなど買い物するところ)
      危険地域に住んで犯罪に巻き込まれてしまっては元も子もないので、まずは安全第一でしょう。
      また地区によって家賃が大きく違うので、予算は大事ですね。

      また、交通手段として車を用意するとなれば、居住地区の幅もでてきますが、もし公共交通機関で通勤・通学する場合、現実的な通勤・通学時間で行けるところに住む方がいいでしょう。

      自分で調理する人であれば、ちゃんとした食材をおいてるスーパーがあるか、実際に店を訪れて確認した方がいいと思います。

      (2-2) 物件候補を洗い出す


      ある程度条件が整理できたら、物件を洗い出します。

      物件を探すときに情報量の面で一番役に立つのがcraiglistです。craiglistはサンフランシスコ・ベイエリアの住宅以外も含めたありとあらゆる広告が掲載されているサイトです。
      住宅であれば「housing」を選び、各種条件を入れて、物件を検索します。条件としては以下を入力します。
      • 検索対象の地区:サンフランシスコベイエリア全体、サンフランシスコ市内、サンフランシスコ湾南側、etc
      • 家賃:上限、下限
      • ベッドルームの数
      • 物件の種類:アパート、一戸建てなど
      たとえば、1500ドル/月~2000ドル/月の家賃で、1ベッドルーム以上、アパートという条件で検索するとこのような結果が出てきます。マップビューにしておくと、物件がどこの地区にあるのか分かりやすいと思います。

      (2-3) 物件の詳細を見て、下見するかどうかを判断する


      ここでは個別の物件のページにはリンクを張りませんので、興味あればcraiglistで調べてみてください。
      個々の物件の詳細ページを開くと、物件の詳細が書かれているので、下見しても良いか確認しましょう。
      • 家賃はいくら?
      • セキュリティデポジットはいくら?
      • 設備として何がある?
      • 通勤・通学場所へのアクセス方法は?通勤・通学時間はどれくらい?
      • 周辺に便利な施設はある?
      • 物件の家主とのコンタクト方法は?(電話番号やメールアドレス掲載されている場合もありますし、craiglistの機能を使ってメールを送る場合もあります。)
      実際には下見してみないと雰囲気がつかめないと思いますので、おすすめは実際に下見もしながら下見物件リストを調整することです。下見をこなしていくと大体の雰囲気がつかめてくると思います。

      今回のエントリはこれまで。次は実際に家主に下見の予約をするところを書きたいと思います。

      アメリカの職場でよく見かける英語(略語編)

      アメリカの職場では、主にメールによるコミュニケーションで、頻出語を略語にして使っているケースが多いようです。見かけたものを随時紹介していきますね。

      (注意)こういう略称は会社あるいはチーム固有のものである可能性があります。必ずしも一般的ではない可能性がありますので、注意してください。また、これらの略語が必ずしも通じるわけではないので、共通に理解している略語以外は使わないのが無難です。

      • PTO(Paid Time Off):有給
      • WFH(Work From Home):自宅勤務
      • IMHO(In My Humble OpinionもしくはIn My Honest Opinion):これは私見ですが、
      • EOM(End Of Message):メッセージの終わり。件名だけで要件を伝える場合に、本文はありませんよという意味で件名の末尾につけます。
      • WTF(What The Fuck):一体どういうこと!?って驚きを表現する口語的表現です。よく似た言葉でWTH(What The Hell)もあります。
      • ETA (Estimated Time of Arrival):直訳すると「到着の見積もり時刻」ですが、仕事を依頼した時 or 依頼された時に仕事の完了予定時間・時刻を伝える際にも使えます。
      • YW(Your Welcome):おなじみ「どういたしまして」のことです。

      Saturday, October 12, 2013

      契約時に聞かれる英語表現: How could you afford?

      こっち来て学んだ英語表現もメモっておきます。

      タイトルの「How could you afford?」は賃貸住宅の契約条件を聞いたときに管理人さんから聞かれた表現です。

      直訳すると「余裕はありますか?」です。余裕とは時間的だったり、金銭的にだったり文脈によって変わります。今回は家賃の支払いの話をしている時なので、文脈を含めると「家賃を支払える十分な所得はありますか?」になります。

      あまり文法に詳しくありませんが、解説すると・・・

      • How could you は「How can you」の丁寧な表現ですね。どのように・・・できるんですか?という意味。
      • afford は「~をする余裕がある」という意味です。はっきり言う場合は、何に対してaffordなのか明示します。(例)How could you afford ths house rent?

      今回は以上です。また何かあったらメモっておきます。

      Friday, October 11, 2013

      銀行口座の開設手順

      会社からの給与の受取り、および家賃の支払いなどにアメリカ国内の銀行口座が必要になるので、さっそく作りました。

      銀行口座の種類


      アメリカで開設する口座は主に以下の二つです。
      • チェッキングアカウント:いわゆる当座預金。小切手で支払ったお金はここから引き落とされます。基本的に給与もここに入れるのが普通だそうです。
      • セービングアカウント:いわゆる普通預金。貯蓄のための口座だそうです。チェッキングアカウントから毎月自動的に一定金額無料で転送して貯蓄ができるようです。また、チェッキングアカウントの残高がマイナスになった場合にセービングアカウントから補填することも可能だとか。
      日本の人は、基本的に当座預金とか持っていないと思いますが、アメリカでは家賃の支払いとか英語のレッスンとかあわゆることの支払いに小切手が使われているそうで、上記のチェッキングアカウントは必ず開設するようです。

      参考:

      他にも口座の種類はあるようですので、詳しくは銀行の担当者に聞くとよいでしょう。


      口座の開設方法


      私の場合、サンフランシスコのジャパンセンターにあるユニオンバンク・ジャパンセンター支店で口座開設しました。こちらの支店は日本語が話せるスタッフがいるようで、おすすめです。
      口座開設に必要なものは以下の通りです。

      • 銀行口座開設時のディポジット金:ユニオンバンクの場合、チェッキングアカウントが最低100ドル、セービングアカウントが50ドルでした。
      • 身分を証明するもの2種類:パスポート、アメリカの免許証、クレジットカードなど
      • ソーシャルセキュリティナンバー:なくても口座開設は可能のようです。

      上記をもって、銀行に行って担当者に口座開設したい旨を伝えるとすぐに開設してくれます。 開設時に以下のようなことを聞かれるので、メモっておきましょう。

      • 現地住所:外国人の場合、非居住者として日本の住所でもよいらしいです。
      • 連絡先:アメリカの携帯電話番号
      • 勤務先の名前・住所
      • 郵便物の送付先:まだ家がない場合、アメリカの勤務先の住所を求められます。
      • 亡くなった場合に預金を贈与する人の氏名・生年月日: 日本の家族でOK

      開設が完了すると、銀行口座の情報、氏名・住所無記名の小切手(数枚)、各種マニュアルなどが渡されます。

      口座の開設後の手順

      まず、約1週間くらいで郵便物の送付先にデビットカード、キャッシュカード、チェックブック(小切手の束)が送られてきます。私の場合、現地店で住居が決まっていないので、現時点で小切手の作成はしていません。住居確定次第、氏名・現住所記載のチェックブックを申し込む予定です。これはカスタマーセンターもしくは支店に訪問してお願いして、10ドル払えば、2週間後くらいに届くようです。

      デビットカード、キャッシュカード、小切手の使い方は?

      これはまだ後日書きますね。

      アメリカ連邦政府閉鎖の影響でソーシャルセキュリティカード作成できませんでした

      各種契約で Social Security Card(社会保険の証明書?) とやらが必要だとのうわさを聞いていたので、朝一でサンフランシスコの Social Security Administration(社会保険事務所?) に行ってきました。

      結論から言うと、ニュースで騒がれているアメリカ連邦政府閉鎖の影響で、新規カード作成およびカードの更新は止まっているとのことでした。※後述の通り、銀行口座開設、住宅の賃貸契約時には大きな問題にはならないようです。

      Social Security Cardって何?


      Social Security Card は Social Security Number (日本でちょっと前にニュースで話題に挙がった国民総背番号)が記載されているカードです。基本的には納税者を識別する目的で用意されるものですが、戸籍がないアメリカでは個人を特定する唯一の番号として身分証明書としても使われているようです。

      参考:
      - 研究者留学ガイド: ソーシャルセキュリティナンバー

      また、いろいろ調べたとこによると、アメリカのクレジットヒストリー(信用情報) は Social Security Card の識別番号にひもづけられているそうなので、大きな契約をする時に信用情報を調べる際にも使われるようです。

      Social Security Cardっているの?いらないの?


      各種契約時に身分証として提出を求められる機会は多いので、アメリカの会社から給与をもらわない人も Social Security Card は用意した方が何かと便利のようです。
      ただし、私の以下の経験からはあった方が望ましいけど、なくてもなんとかなるようです。
      • 銀行口座開設時に提出を求められましたが、作成できなかったといえば、パスポートとクレジットカードでOKだったそうです。
      • また、今朝、賃貸住宅の下見に行ったときに管理人さんに聞きましたが、こちらもなければパスポートでいいといわれました。
      ただし、クレジットヒストリーが Social Security Card の識別番号にひもづけられているとのことなので、もしかするとSocial Security Cardがないとアメリカで大きな買い物をする際に審査で拒否されることがあるのかもしれません。

      (ディポジットを大目に積めばいいのかもしれませんし、正確なところはよくわかりません)

      Thursday, October 10, 2013

      アメリカでのスマートフォンの契約手順

      本日、サンフランシスコに到着しました。これから1年間、サンフランシスコでの生活について綴っていきます。

      まず、さっそくですが、現地の通信会社と契約してスマートフォンを使えるようにしました。このエントリでは契約の仕方を書いておきますね。

      参考情報として以下のブログを紹介します。けっこーまとまっています。

      留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情
      http://www.blogfromamerica.com/wp/?p=8773

      スマートフォンを使うために必要なこと

      やることとしては以下があります。
      • (1) 端末を用意する
        • 日本でSIMフリー端末を用意する
        • または現地で端末を買う
      • (2) データ通信の契約をする
        • (2-1) 通信会社を選ぶ
        • (2-2) 通信プランを選ぶ
      • (3) アクティベーションする

      (1) 端末を用意する

      私の場合は、日本でSIMフリー端末を用意して、アメリカに持ってきました。よく分からない人は現地で買った方が無難かと思います。アメリカでは、通信会社のお店に行くか、スーパーなどでも売っているようです。スーパーで売っているやつは少ししょぼいので要注意。

      (2) データ通信の契約をする

      端末だけあっても通話もネットもできませんので、アメリカの通信会社とデータ通信の契約をする必要があります。

      (2-1) 通信会社を選ぶ

      まずどこの通信会社にするのか選びましょう。日本でいうauにするのか、docomoにするのか、ソフトバンクにするのかみたいなものです。

      私の場合、事前にあまり調べられなかったので、とりあえず大手のAT&Tにしておきました。AT&Tであれば、サンフランシスコのマーケットストリートに店舗があるので、そこで契約できます。(注意)お店の場所は変わるかもしれないので、調べてから行きましょう。

      (2-2) 通信プランを選ぶ

      通信プランは以下のように細分化されています。
      • 前払い ← 着いたすぐはこっちです。
        • ※通話量・データ通信量で細分化
      • 後払い
        • ※通話量・データ通信量で細分化
      私のように外国人は「クレジットヒストリー」と呼ばれる信用情報がないので、まず後払いは契約させてくれないようです。ということで、前払い(AT&Tでは「Go Phone」という名前)一択です。

      そして、前払いの中でも、どれくらい通話するのか、データ通信するのか、で細分化されているので、自分の使う量にあったプランを選びましょう。私の場合、頻繁に地図みたり、FacebookやTwitterを使うのでデータ通信が月2GBまでOKな60ドル/月のプランにしました。

      プランを決めたら、お金を支払って契約成立です。

      (3) アクティベーションする

      実際にスマートフォンを使えるようにするには、スマートフォンにSIMカードを挿して、通信を有効にする設定作業が必要になります。私の場合、ここはお店の人がぜんぶやってきれました。自分でネット上でアクティベーションする方法もあるようですが、敷居が高いと思うので、まーお店でやってもらった方が無難でしょう。

      --

      ということで以上です。日本で使ってたのと同じように使えますね。
      都市部で使う分にはあまり考慮することは少ないと思いますが、もっと田舎の方だとネットワークの繋がりやすさとかいろいろ気にする必要はあるようです。その場合は自分で調べるか、お店の人に聞きましょう^^;