Friday, May 2, 2014

働く上では高度な英語力より実務のスキルの方が大事(あるいは海外で仕事を得るにはエンジニアが有利なわけ)

言語能力と実務のスキルのどっちが大事かという問題ではなく、立場によって求められる能力が変わるという話です。現場レベルであり、対面でのやり取りが多く、自分で言語能力以外のスキルを活用して実務をこなすタイプの仕事の場合にば高度な英語力よりも実務スキルの方が圧倒的に大事です。

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英語が公用語の外国で働く上では英語力はものすごい大事です。どのようなケースで働くにしろ、英語力で足切りはあるはずなので、一定水準以上の英語力がないとそもそも土俵にすら立てません。

ただし、現場レベルであれば、仕事をする上で必要最小限の意思疎通ができる段階を超えたら、本業のスキルが大事になってきます。対面でやり取りできるので、英語力はそこそこでもなんとかなります。逆に言うと、英語力がどれだけ高くても本業の方で成果を出せない人は評価されません。

例が極端かもしれませんが、プログラマであれば問題を的確に捉えて、プログラムを書くスキルです。コミュニケーションも、形式化されたバグレポートやパッチ(コード差分)を使ったやり取りになるので、コンテキストがはっきりしてて、英語ではなくプログラミング言語で形式的に表現されたコミュニケーションの比率が増えてきます。口でごちゃごちゃ言ってないでコード見せろって話ですね。

実際に現地企業に雇用されているエンジニアの人たちも、それほど英語力が高いわけではない人をよく見かけます。ただし、彼らは実務スキルを評価されて雇用されているわけです。

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ただし、これは対面でのやり取りが多く、自分で言語能力以外のスキルを活用して実務をこなすタイプの仕事の場合に限ります。
  • TV会議などを使ったコミュニケーション主体の仕事の場合、英語能力が圧倒的に必要になります。
    • 私は日本語翻訳にも関わっているので、勤務先のマーケティング担当者と翻訳会社の人とテレビ会議をする機会がありますが、英語能力が足らなくて、毎度、変な汗をかきまくっています。
  • 自分で実務をこなすのではなく、判断と指示が中心になるディレクター職になってくると、業務知識と英語能力が圧倒的に求められます。

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ということで、自分はエンジニアなので、極端に英語にこだわりすぎず、まず英語はコミュニケーションの道具と割りきって実務で何ができるのかが一番大事かなと思います。コミュニケーションを円滑にするために語学力を高めるのがまっとうでしょうか。

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