Tuesday, October 15, 2013

サンフランシスコ・ベイエリアでの賃貸住宅の探し方(下見候補リストアップ編)

何件か下見してコツをつかんできたので、賃貸住宅の探し方についてご紹介します(業者に頼むのではなく、主にDIY方式の探し方)。住宅の購入は対象外です。
また、下見、契約についてはまた別ポストで紹介しますね。

(1) サンフランシスコ・ベイエリアとは?


念のため、このエントリで言及している地区の範囲を書いておきます
サンフランシスコ・ベイエリアとはアメリカ合衆国カリフォルニア州北部の大都市サンフランシスコとオークランド、またその近郊の都市を含めたサンフランシスコ湾の湾岸地域を指します(詳しくはWikipedia参照)。

(1) 前提


日本とだいぶ状況が違うので、個人的に知っておいた方が良いことを書いておきます。

(1-1) (主にサンフランシスコ市内の)治安状況について


※私の勤務先がサンフランシスコ市内なので、サンフランシスコ市内に限定して書きます。他の地区の治安状況については調べてみてください。

サンフランシスコはアメリカの主要な都市の中では治安が良い方だそうですが、特定の地区はやはり危険です。ホームレス・アルコール中毒・麻薬中毒っぽい人がたむろしていて、日中でも雰囲気が異様で、通るのも恐ろしい感じです。特に夜間は犯罪の類も多いそうです。
事前に日本政府、現地の勤務先企業、あるいは掲示板といったソースから危険地域についての情報は得ておきましょう。

(1-2) 部屋の種類


アパートの場合、部屋の種類は基本的にベッドルームの数で分類します。賃貸業者に下見の予約をする時もベッドルームが何個か必ず聞かれます。

※ベッドルームで指定するやり方は、アメリカ全般そうなのかベイエリア特有なのかは調べていません。また、2 bed room以上は特に調べていないので、ベッドルーム以外の部屋構成はあまり把握していません^^;

以下は部屋の種類。
  • Studio: いわゆる日本の1ルームのような間取り
  • 1BR(bed room):ベッドルームが1個あり、その他、キッチン、リビング、レストルームなどがあります。キッチンが独立していたり、リビングにくっついていたり、間取りは物件ごとに違います。
  • 2BR(bed room)
  • 3BR(bed room)
  • and more

(1-3) 家賃


ベイエリアには世界に名だたる有名企業の本社や、スタートアップがあり、世界各地から現地で仕事を得ようと押し寄せてきているため、家賃は毎年上がり続けています。「The Rise of Bay Area Rent Prices」というサイトが最近数年おきにベイエリアの家賃統計を発表していますが、もう驚きの金額です。しかも、毎年上がっている状況。

(1-4) 敷金・礼金


アメリカにも、日本の敷金礼金のように入居時に支払うお金があります。「セキュリティディポジット」といい、家賃1~1.5か月分の支払いを求められます。ただし、ディポジットなので、退去時には戻ってきます。

(1-5) 物件の設備について


日本とだいぶ状況が違うようです。ついてくる設備によって入居時の費用が変わるので要チェックです。
  • 物件の種類によっては家具がついてくる場合があります。わりと古いタイプの部屋の場合、家具付きが多いようです。
  • また、一部電化製品も備え付けの場合があります。(コンロ、冷蔵庫、皿洗い機など)
  • 1ベッドルームのアパートなどの場合、たいてい洗濯機は室内におけません。建物内に共有のコインランドリ(乾燥機つき)がある場合が多いです。あるいは物件によっては建物内にもランドリがなかったりします。

(1-6) 賃貸業者


日本の大都市圏では多数の物件を束ねる大きな仲介業者がいて、まずそこにコンタクトして、情報を得るやり方が一般的になってきているのではないでしょうか?

しかし、サンフランシスコの場合は、こういう大きな仲介業者がいないようで、個別の小さい業者もしくは本当の大家さんが出している広告を見て直接交渉しにいくスタイルです。ちょっとしんどいです。
あるいは企業派遣の場合、日本企業向けに賃貸物件を紹介してくれる業者もいますので、そちらを使うのも手だと思います。

(2) 物件を調べる手順

(2-1) 住む地区を決める


まずはどこに住むのか決めましょう。住む地区を決めるポイントは以下かなと思います。
  • 治安状況
  • 通学先・勤務先へのアクセス(交通手段による)
  • 家賃の予算
  • 生活の利便性(スーパーなど買い物するところ)
危険地域に住んで犯罪に巻き込まれてしまっては元も子もないので、まずは安全第一でしょう。
また地区によって家賃が大きく違うので、予算は大事ですね。

また、交通手段として車を用意するとなれば、居住地区の幅もでてきますが、もし公共交通機関で通勤・通学する場合、現実的な通勤・通学時間で行けるところに住む方がいいでしょう。

自分で調理する人であれば、ちゃんとした食材をおいてるスーパーがあるか、実際に店を訪れて確認した方がいいと思います。

(2-2) 物件候補を洗い出す


ある程度条件が整理できたら、物件を洗い出します。

物件を探すときに情報量の面で一番役に立つのがcraiglistです。craiglistはサンフランシスコ・ベイエリアの住宅以外も含めたありとあらゆる広告が掲載されているサイトです。
住宅であれば「housing」を選び、各種条件を入れて、物件を検索します。条件としては以下を入力します。
  • 検索対象の地区:サンフランシスコベイエリア全体、サンフランシスコ市内、サンフランシスコ湾南側、etc
  • 家賃:上限、下限
  • ベッドルームの数
  • 物件の種類:アパート、一戸建てなど
たとえば、1500ドル/月~2000ドル/月の家賃で、1ベッドルーム以上、アパートという条件で検索するとこのような結果が出てきます。マップビューにしておくと、物件がどこの地区にあるのか分かりやすいと思います。

(2-3) 物件の詳細を見て、下見するかどうかを判断する


ここでは個別の物件のページにはリンクを張りませんので、興味あればcraiglistで調べてみてください。
個々の物件の詳細ページを開くと、物件の詳細が書かれているので、下見しても良いか確認しましょう。
  • 家賃はいくら?
  • セキュリティデポジットはいくら?
  • 設備として何がある?
  • 通勤・通学場所へのアクセス方法は?通勤・通学時間はどれくらい?
  • 周辺に便利な施設はある?
  • 物件の家主とのコンタクト方法は?(電話番号やメールアドレス掲載されている場合もありますし、craiglistの機能を使ってメールを送る場合もあります。)
実際には下見してみないと雰囲気がつかめないと思いますので、おすすめは実際に下見もしながら下見物件リストを調整することです。下見をこなしていくと大体の雰囲気がつかめてくると思います。

今回のエントリはこれまで。次は実際に家主に下見の予約をするところを書きたいと思います。

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